キネシオテープ応用編リンパファンテープ(リンパコレクションテーピング)
リンパファンテープ(リンパコレクションテーピング)とは、キネシオテーピングの応用編で熊手状テープとも呼ばれています。
キネシオテープを網目状に細かく貼り巡らせることで、皮膚を浮かせて皮膚を緩める効果がより高くなります。
皮膚を浮かせ、緩めることで貼った部分全体のリンパ液や血液循環がよくなります。
捻挫や靱帯損傷、肉離れや打撲などの筋損傷時に起こる腫れや皮下出血を素早く除去することも可能です。
※外傷後の腫れや皮下出血はなかなか取れなくて、だらだらと痛みや違和感の原因になったり、腫れや皮下出血自体が筋肉や関節の動きを妨げるので腫れや皮下出血を素早く除去することは早期復帰を目指すうえで非常に重要です。
子どもの足関節捻挫(骨折)【腓骨遠位骨端線損傷】のリンパファンテープ
子どもの足関節捻挫はほとんどが骨折の形態を取ります。(靱帯が柔らかく、骨が弱いため骨端核部や骨端線が損傷するため)
この方は、2週間のギプス固定ののち3日後のダンスの発表会に出るためアスイクに来られました。
ギプス除去から2日目のため腫れ・皮下出血ともまだ残っており可動域制限・痛みもありました。
詳細は割愛しますが、腫脹・皮下出血除去と治癒促進目的でリンパファンテープを行いました。
みるみる腫れと皮下出血が引いているのが分かるかと思います。
※もちろん痛みの治療として鍼灸治療やラジオ波なども併用しています。
足関節捻挫【踵腓靱帯損傷】に対するリンパファンテープ
踵腓靱帯(くるぶしと踵をつなぐ靱帯)の損傷の方です。
鍼灸・ラジオ波にプラスして腫れを引かせて治癒を促進するためリンパファンテープを処方しています。
1週間で3回の治療でスポーツ復帰(サッカー)されてます。
膝の打撲、膝蓋前下滑液包炎・Hoffa病(膝蓋下脂肪体炎)のリンパファンテープ
スポーツ中に、たびたび膝をつく場面があり滑液包炎を発症、その後、外傷性のHoffa病(膝蓋下脂肪体炎)の症状が出てきました。
お皿(膝蓋骨)の真上です。
約1cm腫れています。
お皿(膝蓋骨)下端部です。
こちらも1cmの腫れが見られます。
通常、1cmも腫れていると半月板損傷など関節内病変を疑いますがその場合お皿(膝蓋骨)の上の方(上嚢)が腫れるので関節内病変はないと判断しました。
もちろん、鑑別のために問診やその他検査も行っています。
3日後の周囲径です。
お皿(膝蓋骨)の下端部で34.4cm➜33.8cm(-0.6cm)健側33.4cm
お皿(膝蓋骨)の直上で36.1cm➜35.3cm(-0.8cm)健側35.2cm
健側(正常)に近いところまで腫れが引いています。
その後、膝蓋骨下端部の痛みが残り治療とリンパファンテープで週6の練習と試合などを挟みながらも休まずプレーしています。
運動強度などにもよりますがHoffa病(膝蓋下脂肪体炎)でも概ね週1日計3回の治療で劇的に改善しています。
アキレス腱周囲炎のリンパファンテープ
アキレス腱周囲炎や各種靱帯炎などもリンパファンテープが効果があります。
動きの中での軋轢やザラザラ感などの違和感や痛みを軽減してくれます。
また、皮膚を緩め痛みを緩和するだけでなくリンパファンテープを貼ることでいろんな動きに対するサポートをしてくれるため筋・靱帯に対するサポート機能も通常のものより高いと考えています。
糖尿病によるうっ滞性皮膚炎と足の運動麻痺に対するリンパファンテープ
皮膚が黒ずんでいる。
それは血流障害による皮膚炎で色素沈着を起こす“うっ滞性皮膚炎”かもしれません。
この方は、鍼灸治療とオイルマッサージを併用していたのを鍼灸治療とリンパファンテープに変えたら劇的に皮膚の血色が改善しました。
またこの方は小児麻痺と腰椎すべり症に伴った腰部脊柱管狭窄症で下肢に運動麻痺がありました。
リンパファンテープによって、ふらつきやぐらつきがマシになりしっかり日常生活が遅れているようです。
角度や照明の感じは違いますが色素沈着が薄くなってるのが分かると思います。
大腿四頭筋損傷(筋挫傷・肉離れ)のリンパファンテープ
受傷から5日目の大腿四頭筋筋挫傷いわゆる肉離れです。
鍼治療とラジオ波+マイクロカレントで施術し、仕上げにリンパファンテープ(リンパコレクションテーピング)を処方しました。
リンパファンテープ(リンパコレクションテーピング)から2日後(受傷から7日後)の写真です。
明らかに皮下出血が薄くなっているのが分かると思います。
同時に痛みや違和感もほとんどなくなっています。
リンパファンテープ(リンパコレクションテーピング)まとめ
リンパファンテープ(リンパコレクションテーピング)は劇的な効果を発揮していますが、今回紹介させていただいたものはあくまでもアスイクの治療の延長でプラスαを狙った補助的なものです。
ですが、治療にリンパファンテープ(リンパコレクションテーピング)をプラスαすることで治癒促進や来院頻度を減らす効果は十分にあると考えています!
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