サッカーで相手の膝が膝に入って打撲【骨挫傷(こつざしょう)】

サッカーでの打撲や野球のデットボール・自打球などで起こる骨挫傷

打撲(打ち身)の痛みがなかなか引かない、治らない。心配でレントゲンを撮ってもらったけど、なんともない。

そんな痛みは骨の内部で損傷を起こしているかもしれません。

 

骨挫傷(こつざしょう)とは

骨挫傷(こつざしょう)とは、骨の内部(骨梁)の微小骨折で骨髄内で出血や浮腫が起こっている状態です。

 

骨の内部(骨梁)での微小骨折はレントゲンでは写らないのと、骨の内部で出血や腫れがとどまり外見での変化は少ないことも多いので打撲と見過ごされることの多い疾患です。

 

MRIが普及してきてこの骨挫傷(こつざしょう)というものがわかってきました。

 

筋肉や脂肪組織の少ない膝や脛(すね)・肘や指などに起こることが多いです。

サッカーで膝と膝の打撲により起こった骨挫傷(こつざしょう)

15歳男性 サッカー選手

 

サッカー中、相手の膝が自分の膝に入り痛くなった。

 

当日は大丈夫だったが、段々とうずくような痛みと腫れが出てきた。

 

レントゲンでは異常はみられなかった。

 

サッカーにより起こった膝骨挫傷MRI

下の左2枚は膝を前から見たところ。

 

一番右は膝を横から見たところです。

上の写真から骨挫傷(こつざしょう)部位を赤丸で囲みました。

 

黒い部分が骨です。

黒い骨の中に白く抜けてる部分があります。

 

これが、骨梁の微小骨折による腫れです。

 

血腫や水腫などによる、水分性の腫脹は白く写ります。

 

骨挫傷(こつざしょう)から3か月後のMRI

骨梁の骨折による腫れがきれいになくなっているのがわかると思います。

 

MRIは非常に敏感なので、画像上の修復(治癒)は時間がかかります。

 

ですので、それよりも早く痛みや圧痛を目安に復帰していきます。